内耳のダイレクトリプロラミングについて 西村幸司先生

2021/8/5 第二回研究会 
帝京大学溝口病院 耳鼻咽喉科
西村幸司先生

ダイレクトリプログラミングは人為的操作によって細胞の分化状態を変更してまったく別の性質をもった細胞を生み出すことであり、元祖は1980年代のDavisらの筋芽細胞誘導の研究です。いったん下火になっていましたが、iPS細胞の樹立以降はふたたび流行の研究分野になっています。したがって、独創性を加えにくい状況が生じているともいえます。

内耳基礎研究分野においては、有毛細胞あるいはラセン神経節細胞へのダイレクトリプログラミングの研究報告があり、索引を作成して紹介します。とくに有毛細胞への誘導についてはたくさんの歴史的・最新の研究報告があるので、これからはじめて分野に入る研究者や概略のみ知りたい方は、研究者の名前―顔―仕事でリンクすると効率よく記憶できます。(本分野にずっと関わってこられた研究者にとっては釈迦に説法ですのでご容赦下さい。)

他臓器のダイレクトリプログラミング研究の動向を参考にして、高効率、高品質、生体内で有毛細胞やラセン神経節細胞へダイレクトリプロミングするのに必要な研究を考えます。

一緒に実験をしていただける方を探しております。ご助言もよろしくお願いいたします。

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